
| 名称 | アイギスの盾 |
|---|---|
| 神話体系 | ギリシャ神話 |
| 所有者 | アテナ |
| 製作者 | ヘパイストス、ヘカトンケイル |
| 形状 | 盾、胸当て、肩当て |
| 主な能力 | 絶対防御 |
アイギスの盾はギリシャ神話に出てくる戦いと知恵の女神・アテナの武器です。
まい元はゼウスのものでしたが、アテナが生まれたときに譲り、メデューサの首をはめて完成させたと言われています
ギリシャ神話最強の武器といえばゼウスの「雷霆(ケラウノス)」ですが、その一撃さえも防ぎ切る「最強の防具」がアイギスの盾(Aegis)です。
ゼウスとアテナという、オリュンポスでも特に強力な二柱の神だけが扱うことを許されたこの神器は、まさに「神の権威」そのものです。
鉄壁の防御力を誇るアイギスの秘密と、そこに秘められた「勝利の女神」アテナの物語を紹介します。
アイギスの盾誕生秘話
アイギスの盾はギリシャ神話に登場する武器です。
製作者はヘラの子供で鍛治の神・ヘパイストスとも、ガイアとウラノスの子供で巨人のヘカトンケイルとも言われています。


多くの神話ではヘパイストスがゼウスに頼まれて作った、という説が多いです。


アテナはゼウスの頭から生まれました。
ゼウスの最初の妻・メティスとの間に生まれた子供です。
父親のクロノスから覇権を奪ったゼウスは、「メティスの産んだ息子によって王位を奪われる」と予言を受けていました。
これに危機を覚えたゼウスは妊娠中のメティスを水に姿を変えさせて飲み込んでしまいます。
しかししばらくして頭痛に悩まされるようになったゼウスは、痛みに耐えかねてヘパイストスに頭をかち割ってもらいました。
すると頭から甲冑を身につけた女神・アテナが生まれたのです。


『アテーナーの誕生』
René-Antoine Houasse(1688年)
息子ではなかったことでゼウスは安心し、ヘパイストスにアテナを守るための盾を製作させました。
アイギスの盾の材料はゼウスの乳母であった山羊・アマルテイアの皮と言われています。
アイギスの盾は盾なのか、服なのか?


現代のゲームなどでは「金属製の盾」として描かれることが多いアイギスの盾ですが、古代の伝承や芸術では、ゼウスの乳母である山羊アマルテイアの皮で作られた「房飾りのついた胸当て」や「肩掛け(マント)」として描かれることが一般的でした。
「アイギス」という言葉自体が「山羊皮」を意味しており、これを振るうことで嵐を巻き起こし、敵を威嚇したと言われています。
アイギスの盾の能力


Paul Troger(1739年)
アイギスの盾の能力はまさに絶対防御です。
本来は山羊皮の衣(胸当て)でしたが、後世の創作で盾として描かれるようになったと言われています。
アテナを寵愛するゼウスによって、あらゆる災厄や悪魔から守るために作られたアイギスの盾の防御力はギリシャ神話最強ともいえます。
その防御力は、なんとギリシャ神話最強のゼウスの武器である雷霆(ケラウノス)の一撃をも防ぐほどです。
のちに、英雄・ペルセウスに献上されたメデューサの首をはめることで、さらに性能が上がってより最強の武器となりました。



アイギスの盾の防御力やメデューサの首の攻撃力は、ギリシャ神話の武器の中でもトップクラスの威力です
実際に格付けするとアイギスの盾は何位にランクインするのでしょうか?
気になる順位はギリシャ神話の最強武器ランキングの記事で発表していますので、合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
▶︎【TOP10】ギリシャ神話最強武器ランキング!神話とともに紹介


アイギスの盾の所有者はアテナ、ゼウス


Peter Candid(1615年)
アイギスの盾の所有者は戦いと知恵の女神・アテナです。
しかし神話によってはゼウスがアテナに貸している、という説もあります。
逆にゼウスの雷霆(ケラウノス)を、アテナは使うことができたと言われているので武器の貸しあいがあったようですね。



ゼウスはアテナを寵愛していたそうなので、仲が良かったのでしょうね
ゼウスやアテナを始めとするギリシャ神話の神々の関係性(家系図)や、武器との関連については「【武器で読み解く】ギリシャ神話の家系図!オリュンポス12神と英雄の神器を解説」で詳しく解説しています。
おすすめ記事


アイギスの盾にまつわる神話


アイギスの盾にまつわる神話をまとめました。
タップで飛べます
ゼウスから譲り受けた雷霆(ケラウノス)の一撃も通さない最強の盾
アイギスの盾は、ゼウスがあらゆる災厄や悪魔からアテナを守るために作った盾で、防御力はギリシャ神話最強と言われます。
その防御力はギリシャ神話の最高神・ゼウスが放つ雷霆(ケラウノス)を受けても攻撃を通さなかったほどです。
雷霆(ケラウノス)の一撃は、ゼウスが一度放てば世界を焼き尽くし、本気で放った際には宇宙そのものを破壊するとすら言われる最強の強さを誇ります。
そんな雷霆(ケラウノス)の攻撃を通さないということは、最強の防御力といえますね。
メデューサの首をはめて完成したアイギスの盾


Carvaggio(1595年)
英雄・ペルセウスはセリポス島の王から怪物・メデューサの討伐を命じられます。
アテナはペルセウスに知恵を授け、青銅製の盾(アイギスの盾という説もあり)を貸し与えました。
ペルセウスは青銅の盾やハルパーによって、メデューサの首を手に入れます。
メデューサの首は落とした後も「見たものを石に変える」という能力があったので、ペルセウスはアテナに献上。
アテナはアイギスの盾の中央にメデューサの首をはめ、防御力だけでなく石化の力も持った最強の盾に仕上げました。





あらゆるものから身を守りながら、向かってきたものを石に変えるなんてまさに最強の盾ですね
アイギスの盾が現代作品に与える影響


アイギスの盾が現代作品に与える影響をまとめました。



アイギスの盾は単なる防具でななく「絶対的な守護」「鉄壁の防御」といった強力なイメージのもとになっています
タップで飛べます
イージス艦(イージスシステム)


アイギスは英語読みで「イージス」となります。
イージス艦は高性能レーダーを利用した艦隊防衛システムを搭載し、最大数百の標的を同時攻撃可能です。
ギリシャ神話最強の武器にあやかって名付けたと言われています。
『闇のイージス(漫画)』
| 作者 | 原作:七月鏡一 作画:藤原芳秀 |
|---|---|
| 出版社 | 小学館 |
| 巻数 | 全26巻(完結済) 全264話 + Extraエピソード2話 |
『闇のイージス』は、護り屋の主人公・楯 雁人(たて かりと)が依頼された対象をあらゆる危険から守る抜く、というストーリーです。
主人公の「盾」という名前と、対象を完璧に守り抜く姿から裏社会で「イージスの盾」と呼ばれていることがタイトルの由来になっています。
アイギスの盾の「守護」の側面をキャラクターの生き様に投影した作品例です。
『正義の天秤 アイギスの盾(小説)』
| 作者 | 大門剛明 |
|---|---|
| 出版社 | 角川書店 |
| 巻数 | 全1巻(完結済) 『正義の天秤』の続編小説 |
『正義の天秤 アイギスの盾』は主人公の弁護士たちが、法的に依頼人を守る姿がアイギスの盾に例えられています。
無実を訴える人々にとっての最後の砦となる弁護士の役割を、神話の盾に重ね合わせたネーミングです。
おすすめ記事
▶︎【TOP10】ギリシャ神話最強武器ランキング!神話とともに紹介


▶︎【武器で読み解く】ギリシャ神話の家系図!オリュンポス12神と英雄の神器を解説










