
| 名称 | ガーンディーヴァ ガンディーヴァ |
|---|---|
| 神話体系 | インド神話(マハーバーラタ) |
| 所有者 | 英雄アルジュナ |
| 製作者 | 創造神ブラフマー |
| 形状 | 全体が黄金や虹色に輝くと描写され、表面には多数の金の装飾が施されたとされる強弓 |
| 主な能力 | 圧倒的な高速連射 尽きない矢 神威を失うことのない耐久性(※アルジュナの力がある限り) 轟音で敵を威圧 |
ガーンディーヴァはインド神話に出てくる英雄アルジュナの武器です。
まいガーンディーヴァは創造神ブラフマーによって作られ、神々の間を渡り歩いたのち最終的にアルジュナの手に渡りました
ガーンディーヴァの最大の特徴は、「圧倒的な連射性能」と「耐久力」です。
アルジュナがガーンディーヴァを使うと、矢が途切れることなく発射され、まるで一本の光の帯が繋がっているように見えたと言われます。
また、同時に授かった「尽きることのない矢筒」と組み合わせることで、まるで現代兵器の機関銃のように戦場を支配しました。
現代のゲーム作品でも「連撃」や「速射」を象徴する武器として、多くの作品に登場する英雄の神弓について解説します。
ガーンディーヴァ誕生秘話


Agni 18th century miniature.(18世紀)
ガーンディーヴァは、アルジュナが「火の神アグニ」と「水の神ヴァルナ」から授けられたものです。



もともとは創造神ブラフマーによって造られた神弓とされています
ある時、体調を崩した火の神アグニは「カーンダヴァの森を焼き尽くして、その精気を食べたい(燃やしたい)」と願いました。
しかしカーンダヴァの森にはインドラ神の友である蛇の王が住んでいたため、アグニが火をつけるたびにインドラ神が雨を降らせて消火してしまい、うまくいきません。
困ったアグニは、たまたま近くにいた英雄アルジュナとクリシュナに「私が森を焼く間、インドラの雨を食い止めてほしい。その代わり、神々に匹敵する最強の武器を与えよう」と助けを求めました。
アグニは友である水の神ヴァルナを呼び出し、ヴァルナが秘蔵していた「神弓ガーンディーヴァ」と「尽きることのない矢筒」をアルジュナに譲り渡させました。
そしてクリシュナにはスダルシャナ・チャクラとカウモーダキーを授けました。
この最強装備を手に入れたアルジュナとクリシュナは、インドラが降らせる豪雨を「無数の矢を傘のように空に敷き詰める」ことで完全に防ぎ切り、アグニの願いを叶えました。



ちなみにインドラは自分の妨害を打ち破った息子の成長を見て、逆に喜んだと言われています
ガーンディーヴァの能力


ガーンディーヴァは単なる「強い弓」ではなく、特殊能力を持つ神弓です。
- 機関銃のような連射速度
- 威圧する轟音
- 神威を失うことのない耐久性
- 尽きない矢筒(アクシャヤ・トゥニーラ)
- あらゆるアストラを射出可能
ガーンディーヴァの弦を弾く音は雷鳴のように轟き、一度構えれば目にも止まらぬ速さで矢を放つので、敵は「いつ矢をつがえたのかさえ見えない」と恐怖しました。
しかもガーンディーヴァはどんなに強力な矢を放っても、どれだけ乱暴に扱っても、決して折れることも弦が切れることはなかったと言われています。
さらに、一緒に受け取ったセットの矢筒にはどれだけ撃っても矢が自動補充されるので、弾切れ(矢切れ)も起こしません。
アルジュナは数多くの神武器(アストラ)を習得していますが、ガーンディーヴァはこれらを完全に受け止め、正確に放つための“器”でした。
アルジュナのアストラ



ガーンディーヴァは、まさにインド神話で最強クラスの武器なのです
インド神話最強クラスの神弓の力は格付けするとは何位にランクインするのでしょうか?
気になる順位はインド神話の最強武器ランキングの記事で発表していますので、合わせてチェックしてみてくださいね。
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ガーンディーヴァは使用者依存型の最強武器
実は、ガーンディーヴァは全方位型の「一撃必殺の自動勝利装置」ではありません。
真価は使用者アルジュナの技量・霊力に依存しており、逆に言えばアルジュナが持つ限り無類の強さを発揮する武器です。
例えば、ヴァサヴィ・シャクティが「誰が使っても必殺」なのに対し、ガーンディーヴァは「使い手と共に完成する武器」なのです。
ガーンディーヴァの所有者はアルジュナ


Arjuna statue.JPG by Ilussion / CC BY 3.0
ガーンディーヴァの所有者はインド神話の英雄アルジュナです。
アルジュナの武器
アルジュナは『マハーバーラタ』の主人公であり、雷神インドラの息子として有名ですが、「富の獲得者(ダナンジャヤ)」「左手で引く者(サヴィヤサーリン)」など多くの異名を持ちます。
両利きであり、右手でも左手でも同じ精度・威力でガーンディーヴァを扱えました。
ライバルであるカルナとは対照的に、神々や師匠に愛され、多くの神造兵器(アストラ)を授かった「天才肌の英雄」です。



カルナはアルジュナの異父兄で最強の武器ヴァサヴィ・シャクティを持っていましたが、運命のイタズラによってアルジュナに倒されるインド神話きっての悲劇の英雄です
ガーンディーヴァにまつわる神話


ガーンディーヴァにまつわる神話をまとめました。
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兄ユディシュティラ殺害未遂事件


Yudhisthira talk with arjuna from Bhagavata purana series by manaku.(1760年)
アルジュナはガーンディーヴァに絶対の誇りを持っており「『ガーンディーヴァを他の者に譲れ(お前にはふさわしくない)』と言った者は殺す」という誓いを立てていました。
しかしある戦いで、兄のユディシュティラ王が敵に敗走して「そんな不甲斐ない弓など捨ててしまえ!」とアルジュナに八つ当たりをしてしまいます。
その言葉を聞いた瞬間、アルジュナは誓いに従って敬愛する実の兄に剣を向けました。
この時はクリシュナが仲裁に入り、「兄を言葉で侮辱することは、殺したも同然である」と諭し、物理的な殺害を回避させました。
ライバル・カルナとの決着


Karna and Arjuna.(1899年)
クルクシェートラ戦争のクライマックス、宿敵カルナとの一騎打ちにおいてもガーンディーヴァは活躍しました。
カルナの戦車の車輪が泥に沈み、彼がそれを持ち上げようとした隙を突いたアルジュナは(本来は戦士のルール違反ですが)ガーンディーヴァから矢を放ち、無防備なカルナの首を射ち落としました。
カルナは生まれつき持っていた最強の鎧(カヴァチャ&クンダラ)と引き換えに、インドラ神から最強の武器ヴァサヴィ・シャクティを受け取っていました。
しかし、アルジュナの策略によって決戦では使用できなかった上に、数々の呪いと不運が重なり、本来の力を発揮できないまま敗北してしまいました。



ヴァサヴィ・シャクティのほかにも、カルナはブラフマーストラも呪いによって封じられており、まさに悲劇の英雄的な最期を遂げたのです
悲劇の返還:力を失った英雄


戦争が終わってクリシュナがこの世を去ると、アルジュナの神懸かり的な力も失われていきました。
ある時、盗賊に襲われた女性たちを守ろうと、アルジュナはガーンディーヴァを構えます。
しかし、かつて羽のように軽かった弓は鉛のように重く、弦を張ることすらできません。
さらに、決して尽きないはずの矢筒から矢がなくなってしまいました。
老いと時代の終わりを悟ったアルジュナは巡礼の旅に出て、最後にガーンディーヴァを海(元の持ち主であるヴァルナ神の世界)へと投げ入れ、返還しました。



「借りたものを返して終わる」という、インド神話でも屈指の美しい幕引きのエピソードです
ガーンディーヴァが現代作品に与える影響


ガーンディーヴァは「高速連射」「雷属性の弓」として現代作品にも登場します。
- 『Fate』シリーズ
アーチャー・アルジュナの宝具「破壊神の手翳(パーシュパタ)」と並ぶメインウェポンとして登場
ガーンディーヴァ自体は真名解放不要の通常武器扱いだが、青白い炎を放ちながら機関銃のように魔矢をばら撒くスタイルは、神話の描写そのものと言える - 『女神転生』シリーズ
アルジュナが神話設定準拠で弓使い・強力な神威持ちの悪魔として登場 - 『グランブルーファンタジー』
火属性の強力な弓武器「ガーンディーヴァ」として登場 - 『ファイナルファンタジー』シリーズ
最強クラスの弓「ガーンデーヴァ」として登場
また、インド神話モチーフ作品では「最強の神弓」「英雄専用武器」としてほぼ定番枠です。
ただし日本作品では名前そのものより性能コンセプトの継承が多いです。



ガーンディーヴァは、現代作品においても「最強だが、英雄あってこそ真価を発揮する武器」という神話的性格を受け継ぎ続けているのです
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