
| 名称 | ギャラルホルン |
|---|---|
| 神話体系 | 北欧神話 |
| 所有者 | ヘイムダル |
| 製作者 | 不明 |
| 形状 | 角笛 |
| 主な能力 | 知恵の象徴 ラグナロクの開始をユグドラシルの9つの世界に伝える |
ギャラルホルンは北欧神話に出てくる光の神ヘイムダルのアイテムです。
まいギャラルホルンはラグナロクの開始を伝えた角笛として有名ですが、賢者ミーミルの杯としても使用されていました
以下でギャラルホルンについて詳しく解説していきます。
ギャラルホルン誕生秘話


Yggdrasil.(1847年)
ギャラルホルンは北欧神話に登場する角笛です。
製作者は不明で、いつ頃作られたものかは神話では言及されていません。
ただし賢者ミーミルが泉の水を飲む時に使用していたと言われているので、オーディンが世界樹ユグドラシルに9つの世界を作ったころから存在しているのかもしれません。
世界樹ユグドラシルの9つの世界
- アースガルズ:アース神族の国
- ヴァナヘイム(ヴァナランド):ヴァン神族の国
- アールヴヘイム:妖精の国
- ミズガルズ:人間の国
- ヨトゥンヘイム(ウートガルズ):巨人の国
- ニザヴェッリル:小人の国
- スヴァルトアールヴヘイム:黒い妖精の国
- ニヴルヘイム:霧の国(奥にヘルヘイム(死者の国)がある)
- ムスペルヘイム:炎の国
ギャラルホルンの能力


ギャラルホルンには、ラグナロクの開始をユグドラシルの9つの世界に伝える能力があります。
また賢者ミーミルが杯として使用していたことで、知恵の象徴としても知られています。
普段は世界樹ユグドラシルの根元に隠されており、ラグナロクが起こるときにだけ取り出されて使用されました。



門番でもあるヘイムダルがギャラルホルンを吹き鳴らすと、ユグドラシルの9つの世界の隅々まで音が響き渡ると言われています
ギャラルホルンの所有者はヘイムダル


Processed SAM heimdallr.
ギャラルホルンの所有者は光の神で、アースガルズの門番でもあるヘイムダルです。
ヘイムダルは眠りが不要な上に昼夜問わず100マイル先まで見ることができ、草や羊の毛が伸びるわずかな音さえ聞き取る鋭い聴覚を持っていたので、アースガルズの門番に適任されていました。
実はギャラルホルンの前の持ち主は賢者ミーミルと考えられます。
ミーミルは賢者の神で、主神オーディンの叔父である巨人です。
ミーミルは知恵と知識が隠されているというミーミルの泉の水を飲むのにギャラルホルンを使っていたと言われています。
しかしアース神族とヴァン神族の戦争後の人質交換後、ミーミルは首を切断されて首だけの存在になってしまったため、ギャラルホルンはヘイムダルに渡ったのではないでしょうか。
人質交換の原因となった「アース・ヴァン戦争」
領土拡大や黄金への欲得に溺れたアース神族が、魔術に長けたヴァン神族に戦争を挑もうとします。
オーディンが魔槍グングニルをヴァン神族の軍勢に向かって投げ入れたことが開戦の合図となり、アース・ヴァン戦争が起こりました。


Æsir-Vanir war(1895年)
アース・ヴァン戦争はこう着状態が続きましたが、「アース神族」と「ヴァン神族」がそれぞれ人質を交換することで戦いは和解。
- アース神族:ヘーニル、ミーミル
- ヴァン神族:ニョルズ、フレイ、フレイヤ
長きに渡った神々の戦いは終結し、アースガルズに一時の平和が訪れました。
しかし、ヴァン神族は人質として送られてきたヘーニルが優秀ではなかったため、怒ってミーミルの首を切ってアース神族に送り返します。
オーディンはミーミルの首が腐らないように薬草を刷り込み、魔術で生き返らせて相談役にしていたとのことです。
ギャラルホルンにまつわる神話


Heimdallr and valkyries by Frølich.(1906年)
ギャラルホルンにまつわる神話をまとめました。
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賢者ミーミルが泉の水を飲む時に使用していた


Odin am Brunnen der Weisheit.(1903年)
世界樹ユグドラシルの根の先にある知恵と知識が隠されていると言われるミーミルの泉。
ギャラルホルンはこの泉のユグドラシルの根元に隠され、賢者ミーミルが泉の水を飲む際に使用されていました。
かつてこのミーミルの泉の水を飲むために、オーディンは片目を差し出したと言われています。



神聖な泉の水を飲んでいた杯なので、ギャラルホルンは「神聖な器(聖遺物)」として現代作品で扱われることもあります
ラグナロクの開始をユグドラシルの9つの世界中に告げた


Heimdall an der Himmelsbrücke.(1905年)
ギャラルホルンはラグナロク(神々の黄昏)を知らせるためのアイテムです。
普段は世界樹ユグドラシルの根元に隠されていますが、ロキの子供達と巨人の軍勢が虹の橋ビフレストを渡ってアースガルズへ攻めて来るのを見つけると、ギャラルホルンを吹き鳴らします。
ギャラルホルンの音は9つの世界の隅々まで響き渡り、神々に戦いの始まりを知らせるのです。
世界樹ユグドラシルの9つの世界
- アースガルズ:アース神族の国
- ヴァナヘイム(ヴァナランド):ヴァン神族の国
- アールヴヘイム:妖精の国
- ミズガルズ:人間の国
- ヨトゥンヘイム(ウートガルズ):巨人の国
- ニザヴェッリル:小人の国
- スヴァルトアールヴァヘイム:黒い妖精の国
- ニヴルヘイム:霧の国
- ムースペッルスヘイム:炎の国
- ヘルヘイム:死者の国
ギャラルホルンが現代作品に与える影響


ギャラルホルンは役割や音色という概念部分で、現代作品に影響を与えています。
ギャラルホルンが現代作品に与える影響
終末を告げる「運命の角笛」としての存在感


ギャラルホルンはラグナロク(世界の終末)を知らせるためのアイテムです。
現代作品にも「世界の運命的出来事の合図」のモチーフとして影響しています。
モチーフ例
- 『指輪物語』のヘルム峡谷でローハン軍が鳴らす角笛
- 『ナルニア国物語』のスーザンが持つ魔法の角笛
- 『ゲーム・オブ・スローンズ』の冥夜の番人が敵の襲撃を知らせるときに吹く角笛



「ラグナロク」「ギャラルホルン」は有名な単語なので、映画やゲームで角笛が吹かれると視聴者も一大事を連想して緊張感が走りますよね
「神聖な番人」の象徴


ギャラルホルンは門番ヘイムダルのアイテムなので、「番人」や「監視人」の象徴としても登場することがあります。
ゲームなどで「天界の門」や「神殿」を守る番人が角笛を携えているデザインは、ヘイムダルとギャラルホルンの神話の影響を受けていることが多いです。
映画『マイティ・ソー』でも、ビフレストの番人であるヘイムダルが危機を知らせるために最後の力を使うシーンは現代版のアレンジでしょう。



ギャラルホルンを吹き鳴らしたことで、光の神ヘイムダルは門番としての印象が強いのです
「神聖な器(聖遺物)」としての存在


マイナーな影響として、ミーミルが泉の水を飲むのにギャラルホルンを使っていたことから「神聖な儀式に使う聖遺物」としても側面もあります。
ギャラルホルンはただの警報器ではなく、「聖杯」のような役割も担っています。



ゲームなどで「伝説の角笛」と「聖遺物」としての役割を持つアイテムが登場する場合は、ギャラルホルンが原型となっている可能性があります








